DJIは8月26日に、スマホの脱着を容易にしたマグネット着脱式デザインのスマホ用ジンバルDJI OM 4をリリースした。
OM 4は、Osmo Mobile 3の後継に当たるモデルで、両者で大きく異なる点は、スマホの脱着スタイルとなる。
前モデルのOsmo Mobile 3は、ジンバルすべてが一体型となったモデルで、使用するにはその都度スマホをクランプに挟み込んでから起動する手間があった。しかし、新しいOM 4では、一体型のクランプを取りやめ、強力なマグネットを利用してジンバルとスマホを合体させるクイックリリース方式が採用されている。用途次第では、非常に優れた利便性を感じることができそうだ。
もちろんOM 4はスマホ側に予めマグネットを装着する必要はあるが、その都度脱着を繰り返さなければならないOsmo Mobile 3とでは比較にならないスマートさである。
その都度脱着する場面といえば、旅先やスポーツ観戦などが一番に思い浮かぶ。Osmo Mobile 3を実際に使用をしていると、長時間 断続的に使用を続ける旅先などでは、装着と脱着を繰り返す手間が相当面倒である。待ってくれない相手に装着のもどかしさがプラスされる光景を思い浮かべれば、MO 4の魅力は充分伝わるのではないだろうか。
マグネット装着方法は2種類用意されており、マグネットが付いている薄型のクランプでスマホを挟み込む方法と、普段使いにも使用できるスマホリング型マグネットを固定する方法である。前者は自宅を出る前に装着をして、帰宅と共に取り外すことを前提としているもので、後者は普段から常に使用できる状態を維持できるメリットがある。この辺り、ユーザーの用途次第で判断できるのは相当気が利いた仕様だと感じている。
もう一つのメリットは、大きなスマホでも使用することが可能となった点である。正確には重量の問題で、Osmo Mobile 3と比較して、OM 4は、よりパワフルなモーターを搭載することで、重いスマホでもジンバルに影響を与えることがなくなっている。
比較表を確認する限りでは、駆動時間や充電時間に関しては変わりはない。撮影者自身が激しい動きをするのであれば、一体型ジンバルで不安要素の少ないOsmo Mobile 3がベストのような気もするが、それ以外の用途ではOM 4をお奨めしたい。