Appleが未来の技術として取り組むVRヘッドセットにまつわる可能性が高い特許が新たに公開された。
米国特許商標庁は2020年7月21日、Appleが出願している米国特許出願表を公開した。公開された内容は、第1のオブジェクトと第2のオブジェクト間でタッチ操作を検出するための方法およびデバイスに関するものである。
それは、半透明のレンズを通して 目の前に広がる現実世界の物が、仮装タッチインターフェイスになることを示唆しているものである。
出願表の概要欄に記載されている内容は、下記の通りである。
本開示は、第1の物体の少なくとも一部と、第2の物体の少なくとも一部との間の接触を検出する方法および装置に関連しており、第1の物体の少なくとも一部は、第2の物体の少なくとも一部と異なる温度を有する。方法は、2番目の物体の一部からサーマル画像(熱映像) が少なくとも1枚提供されると、提供を受けたサーマル画像の一部において、特定の値または温度の変化を示すパターンと、特定の値または温度の変化の範囲を示すパターンを決定してタッチを検出する。
以前、AppleがARデバイス用に半透明レンズを開発していることをお伝えした。既にプロトタイプから試作機の段階に入り、量産への適合テストを行っているとされているものである。
もし、そのARデバイスに、この特許が関連付いたものであるとすれば、どうだろう。公開された内容には、「第1の物体は少なくとも人体の一部」という表記が記載があり、第2の物体から それぞれ他方に伝達される熱エネルギーが検出可能とされている。
拡張されたデスクインターフェイスに加えられる熱の変化をサーマル画像で読み、手と指先の移動を高速追跡するものとなっている。
SFの世界が現実になりつつある。非常に楽しみだ。
現時点では、Appleが将来的に、この技術を搭載するのか否かについて、はっきりとした情報はない。特許の取得ができたとしても、その技術が ほかのものと比べて有用性に欠けると判断されたり、技術的に難しく先延ばしになったりするケースもあるため、デバイスに搭載されない場合もある。楽しみな技術ではあるが、期待を持ちすぎないように期待したい。