Apple Pencilは将来、現実世界から色のサンプリングができるセンサーを搭載する可能性がある。
米国特許商標庁は2020年7月16日、Appleが出願している米国特許出願表を公開した。公開された内容は、カラーサンプリング技術を搭載したスタイラスコンピューターシステムに関するものである。
出願表の概要欄に記載されている内容は、「コンピュータースタイラスなどのデバイスには、カラーセンサーが付いている場合がる。カラーセンサーは、カラーチャンネルの異なる光をそれぞれ検出し、測定することのできる複数の光検出器を有する。カラーセンサーには、1つ以上の発光デバイスを有し得る。制御回路は、発光デバイスを使用して物体に光を照射し、物体に当たる照射光を光検出器で測定して色を判定する。電子デバイスには、先端および反対側の端に、細長いシャフトを備えたハウジングを有する。先端部は、タッチセンサー式ディスプレイのタッチセンサーによって検出される電磁信号を発するように構成される。カラーセンサーの配置は、チップ側、あるいはチップの反対側の端に配置されている。」というものである。
この技術を搭載したApple Pencilがリリースされるのであれば、その物を表現するために、その物から実際に色をサンプリングすることができるようになり、従来とは異なるユニークなイマジネーションを手にするものが現れる可能性や、生産性の飛躍的向上が期待できる。
現時点では、Appleが将来的に、この技術を搭載するのか否かについて、はっきりとした情報はない。特許の取得ができたとしても、その技術が ほかのものと比べて有用性に欠けると判断されたり、技術的に難しく先延ばしになったりするケースもあるため、デバイスに搭載されない場合もある。
前回話題となったVR技術との融合で、新たな未来図が書き加えられる可能性もあり、新たな一歩として是非具現化してもらいたい技術である。