macOS Big Surで、ついにNetflixが4Kの高画質で視聴できるようになる。正確には、Safari 14にサポートされた機能である。
このことを発見した技術愛好家のIshan Agarwal氏が発見した内容は、世界中のMacユーザーを喜ばせるに違いない内容である。
Ishan Agarwal氏はTwitterで、「あー、神様!macOS Big SurのSafariブラウザは、MacBook ProにNetflixをドルビービジョンで4Kストリームを提供してくれました!以前は、1080pのドルビービジョンでした。これは素晴らしい。」と伝えている。
Agarwal氏の発見は、NetflixがHD画質から4Kの高画質へ対応した内容である。
OMG! Netflix on macOS Big Sur’s Safari browser just gave me 4K Stream with Dolby Vision on MacBook Pro! Earlier it was just 1080p with Dolby Vision. This is amazing. 😌 pic.twitter.com/afUQPeKisI
— Ishan Agarwal (@ishanagarwal24)
Netflixは、Apple TVなどでは長きにわたり 4Kコンテンツの配信を行っていたが、macOS Catalinaに採用されているHEVCコーデック(高圧縮ファイル) は、HD画質に制限されていた。
これはハードウェアによる制約もあるためで、Macユーザーは高画質を映し出せるディスプレイを手にしても低画質の動画しかストリーミング再生することができなかった。
macOS Big Surでは、Safari 14がドルビービジョンとHDR10をサポートし、Netflixを4Kの高画質で表示できるようになる。
しかし、ひとつ問題点を挙げるとすれば、4KのHDRに対応したモデルが2018年以降にリリースされたものに限られていることである。外部ディスプレイの購入または買い換えで対応できるものなのか、それともMac自体を買い換える必要性があるのかはハッキリとしていない。
ちなみに、ドルビービジョンとは、ドルビーが手がけるHDR規格である。実世界の鮮やかさをとらえた なめらかな階調に、細部までこだわった豊かな色合いを表現するとしている。
HDR10は、Blu-rayなどで採用されている規格である。基本的にはドルビービジョンと同じような内容ととらえて構わない。10は、10bitとなり、1024段階の階調で明暗差を表現することを示していたはずである。
HDRとは、ハイ・ダイナミック・レンジの略であり、明暗のハッキリしたものの明るい部分を抑えて、見やすくする技術である。テレビやパソコンのディスプレイなどにもHDR10対応と記載されているものがある。ディスプレイには、HDR400や600に対応した製品があるが、HDR10とはまた別のお話となるため、ここでは控えようと思う。