「Macの価格が上がる?」NVIDIA、AppleシリコンのARMを320億ドル以上で買収交渉


「Macの価格が上がる?」NVIDIA、AppleシリコンのARMを320億ドル以上で買収交渉

世界最大のグラフィックチップメーカーであるNVIDIAは、ソフトバンクグループ傘下のARMを買収する交渉に入ったようだ。

ARMは、Apple、Qualcomm、サムスン、ファーウェイなど、大企業に処理装置(プロセッサ) のチップデザインをライセンス供与するファブレス企業である。

NVIDIAは、アメリカはカリフォルニア州に拠点を置くグラフィックスで有名な半導体メーカーである。AMDのグラフィックボードと、常に競争をしている超名門で、自作パソコンが流行った時代にはnVIDIAのGeForceか、それともAMDのRadeonかという二択の選択肢で迷いに迷った人も多い。当時、両者の違いは、クッキリとしたGeForceに、滑らかなRadeonという まったく異なる特性を持っており、好き嫌いがはっきりと分かれるブランドだった。

Bloombergによると、NVIDIAはARMを320億ドル以上で買収する交渉に入ったという。ソフトバンクが、4年前に320億ドルで購入したARMは、そのアーキテクチャをスマートカーやデータセンター、ネットワーキングテクノロジーの需要に後押しされて市場価値が飛躍的に高まっている。

先月始めにNVIDIAへの売却が噂されたことも起因しているのか、NVIDIAの市場価値も ここ数ヶ月で約2,600億ドルに増加していた。

もし、この交渉が円満に解決すると、半導体業界で行われた交渉の中で過去最大の規模になる可能性がある。現在NVIDIAは、ARMの顧客であることから、独占規制当局の調査が行われる可能性も考えられ、慎重な交渉を進めている可能性がある。

今やIntelをも抜き去る市場価値を持つNVIDIAが、ARMの買収に成功した場合、今後の半導体業界はどう動き出すのか。興味深いところである。

また、私のサイトへ訪れる方々が気にするAppleへの影響は、特に心配する必要はなさそうだ。Appleへ提供されるプロセッサのライセンス料に関して、NVIDIAがARMを取得したことによる大幅な値上げは、大きな反発が予想されることもあり、おそらくないだろう。

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