Appleは、Appleユーザーの他界後を想定して、デジタルレガシィプログラムを導入する。
これは、いわゆる相続で、デジタルデータの相続人を決定することで成り立つようだ。
これまで、iPhoneなどのAppleユーザーが他界した後は、そのユーザーが使用していたアカウントへのアクセスはできなかった。
最もパスワードを書き留めているような人のアカウントであれば、強制的にロックを解除することも可能だったが、皆が皆そうではない。
デジタルレガシィプログラムは、Appleユーザーの死後、そのユーザーが決定した家族や知人にアクセス権を引き渡すというもので、設定していなければ使用は不可能である。
この機能のリリースは、iOS 15と同時にリリースされるため、今年2021年秋頃が正式リリースとなる。なお、現時点では利用することはできない。
なお、Apple IDのアクセス許可は、ユーザーが設定した人物が得られるようだが、MacやiPhoneなどのデバイスに掛けられたロックに関しては、どのような方向性を持たせているのかなど、十分な情報はない。
なぜ今頃と感じる面もあるが、5Gの普及もあって、iPhoneなどのデバイス内にデータを置く時代からネット上、つまりiCloudなどのCloud上にデータを置く時代へとシフトしつつある昨今、Appleは膨大に増え続けるであろう蓄積データの行方に先手を打ったのかもしれない。
Via: MacRumors