MacBook Proを長年使用していると、これまでには感じられなかったほど、ファンがうるさく回ることに気付くときが訪れる。
ファンの音は、YouTubeなどで動画を見ていると大きくなり、Macが熱を帯びていることに気付いて違和感を抱く人は多いのではないだろうか。
この症状が酷くなると、Safariなどのブラウザでサイトを閲覧している際に、そこに表示されている広告に動きが加わるだけでもMacが発熱を起こし、ファンが大きく回り始めるようになる。
新品当時には感じられなかった違和感である。そこで、MacBook Proに内蔵のファンを掃除することにした。
私が使用しているMacBook Proは2016年モデルで、2021年現在、すでに5年目を迎えようとしているデバイスである。
ちなみに、ここまで掃除をせずに、外部からの冷却に頼って使い続けた理由は、ファンの汚れを撮影するため。
▼MacBook Pro、清掃後のファン。内部が綺麗になると気持ちがいい。
Macのファンを掃除するタイミングは、使用環境にもよるが最低でも2年周期に行うように心掛けたい。5年も放置したまま使い続けると、熱による故障が起き、最悪の場合買い換えを必要とする可能性がある。
ファンなど、Mac内の清掃を行う際の注意点は、静電気の除去と、むやみに内部を触らないことである。体に帯電する電気が、Macのシステムに直接触れてしまうと、基板やチップの破損にも繋がりかねない。
また、Macの裏蓋を開封する際は、蓋や本体側の縁で指や爪を傷つけないように注意することも必要である。Macの蓋などは、ボディと面を合わせるために、縁が相当鋭利である。ネイルなどをしている人は特に注意したい。
なお、Macの裏蓋を開封する際に、指を傷つけないように手袋をしても構わない。しかし、開封後に手袋を脱いで作業を行うのであれば、帯電した静電気を放電する目的を兼ねて、蓋のネジを外す際など、できる限りボディ側面を地肌で触るように心掛けたい。Macのボディは、塗装はされているが金属でできており、ある程度の静電気はアース可能である。
ファンにこびりついた埃を除去するには、エアダスターなどで吹き飛ばすのが一般的である。ここで注意すべき点は、ファンの中央を抑えて、ファンが回らないようにした状態でエアダスターを吹きかけること。
ファンが異常な速度で回り始めると、故障の原因にも繋がるためである。ギュンギュン回るファンに高揚感を得るかもしれないが、修理費は高い。冷静な気持ちで埃の除去に努めることをお奨めする。