Appleは、12月7日までの期間中、Apple Payを利用した買い物1回につき、1ドルをエイズや新型コロナウイルスとたたかうREDに寄付するという。
具体的には、Apple公式オンラインストアApple.com、Apple Store App、お近くのApple Storeで、Apple Payを使って購入した場合、Appleはその支払い1回につき1ドルの寄付を行う。期間中の最大寄付金は100万ドル(約1億円) を上限とするようだ。
これまでAppleは、赤色の製品をプロダクトレッドと銘々し、その売り上げの一部をエイズとたたかうREDに寄付してきた。
そして、REDとのパートナーシップは現在も続いており、プロダクトレッド製品購入金額の一部は、REDとの連携によってグローバルファンドの新型コロナウイルス対策に寄付されるそうだ。
今回のたたかうキャンペーンは、新型コロナウイルス感染症患者の急増に伴い、エイズとたたかうための医療ケア、治療、物資の提供が困難になってきていることが理由のようである。
突然現れた新型ウイルスの影響は非常に大きく、グローバルファンドが支援を行う100以上の国で、広範囲にわたりHIV・AIDSプログラムとサービスが中断しているという。
REDとAppleの関係は、14年間という長い期間続けられてきた命を救う取り組みである。
これまでに、AppleがREDに寄付をした金額は、総額2億5,000万ドルにものぼる。その金額は、日本円に換算すると、現在のレートで260億8,000万円である。
新型コロナウイルスによって、これまでたたかってきた成果が危機的な状況に直面しているのは非常に無残である。
しかし、そんなことよりも、今後の不安を抱える患者や、母子感染の不安を抱きながら先行きの見えない不安を抱える妊婦の苦しみを想像すると、何ともいいようのない辛さがある。
エイズ患者の母親から生まれてくる新生児をHIVの感染から守るためには、1日1錠の薬を服用するだけでいいそうだ。その1錠の薬は、新生児がHIVに感染するリスクをゼロまで減らせるという。
Appleへの支払いを現金からApple Payに置き換えるだけで、その支援の輪が大きくなるのであれば、新しい支払い方法を一度試してみてはいかがだろう。
なお、Appleは、Apple Payを利用してRED.orgに直接寄付することもできると伝えている。