LINEの「サービス向上のための情報利用…(同意画面)」情報利用を“拒否” する方法


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LINEの画面に唐突に表れた「サービス向上のための情報利用に関するお願い」とはいったいなになのか。事の発端は2018年1月16日前後に表れ始めたLINEの同意画面だ。突然表れた同意画面に動揺を隠せなかった方もいるだろう。

私も突然表れた同意画面に戸惑いはあったが、急いでいたこともあり「なにか出てきたけど、同意しないとLINEが使えない。」という焦りから同意をしてしまった口だ。しかし、あまり理解をせずに同意をしたことは後口が悪いので調べることにした。

【追記と訂正】

2018年7月12日:LINEの仕様変更に伴い、設定画面の画像を差し替えました。また、その他に「LINEアプデで設定が戻る」を追記しています。

ラインはLINE株式会社が提供しているコミュニケーションアプリである。スマホの浸透と共に、様々なデバイスで利用できることから日本のインフラの一部として活躍しているラインは、老若男女を問わず親しまれているメッセージAppだ。AndroidやiOSなどOSを気にすることもなく 簡単にメッセージのやり取りもできることからメールに打って変わって重宝される様になった対話ツール。しかし、こうしたAppの存在は、それを提供する者がいて存在し、使用をする上でAppを提供する会社(デベロッパー) との規約は必ず存在する。

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今回、LINEは新たな一手として、次の様なサービス向上に関する同意画面を表示させた。これから新規でLINEのアカウントを取得する際にも表示されるであろう内容をじっくり見ていこう。

「サービス向上のための情報利用に関するお願い」全文

情報利用に関するお願いは以下の通りだ。

LINEは不正利用の防止、サービスの提供・開発・改善や広告配信を行うために以下の情報を利用します。友だちとのテキストや画像・動画などのトーク内容、通話内容は含みません。
これらの情報は、LINE関連サービスを提供する会社や当社の業務委託先にも共有されることがあります。また、今回の方針変更に伴い、プライバシーポリシーも変更されます。

利用される情報

  • 友だちとのコミュニケーションに関する以下の情報
    – スタンプ、絵文字、エフェクト・フィルター
    – トークの相手、日時、既読、データ形式、取消機能やURLへのアクセスなどの利用状況
    – タイムラインの投稿内容、周辺情報(「自分のみ」の投稿は周辺情報のみ。周辺情報とは、投稿日時、投稿されたコンテンツの形式、コメント欄のスタンプ、観覧時間等です。)
    ※送信取消されたものも含みます。
  • 公式アカウントとのトーク内容を含むコミュニケーション
  • LINEが提供しているブラウザ、保存や共有といった各種機能の利用状況
    ※トークルームで保存や共有といった機能を使った場合、その対象コンテンツのデータ形式等も利用できます。
  • LINE経由でURLにアクセスした際のアクセス元情報
    例えば、友だちとのトークルームからアクセスした場合、そのトークルームのことを指します。
  • この他、「通知メッセージ機能」もご利用いただくことが可能です。

同意することに危険はあるのか

この情報から分かることは次の通り。

一般の友だちとのトーク内容は利用しないが、どんな操作をして、どういうスタンプを使い、誰とトークをしているのか、そこに流れてきた画像などを どう扱う(保存など) のかなど、既読になる時間はどのくらいか、ほぼ全てのことについて、LINEはデータ収集をして利用する。ということになる。
なお、企業アカウントとのトークは、全文提供する形だ。

トークの内容は利用しないと言われても「あなたの行動は常に監視をしています。」と捉える方も少なからずいるのではないだろうか。企業アカウントのトークを利用すると言われれば、「荷物番号などの情報もLINEに利用されてしまうのか」など、様々な危険性を示唆する声も聞こえてきそうだ。

LINEの件を交えて少しインターネットの情報についてお話をするが、LINEを含むインターネットの回線を利用したデータの送信や受信には、インターネット上に置かれたサーバー(機械) を経由して相手と情報のやり取りを行っている。LINEもLINEが管理をするデーターサーバにトークを送信することで、相手先へ内容が転送されており、そのデータの中にはトーク内容やトークに使われたスタンプの内容も一緒に送信されている。今回「同意」をする事で、その情報の他に、どういう操作を行ったのか、誰と話しているのかをデータとしてLINEに送信することに同意を求めた形となる。ただし、先にも書いたように、「(個人間の) トーク内容は利用しない」という旨が記載されていることから、今後も内容自体について監視をされることはなさそうだ。しかし、今も昔もトークを含めた内容がLINEに送信され、それを介して相手へメッセージが伝わることには変わりはなく、安全面からもLINEに関わらず暗証番号などの第三者に知られてはいけない内容については十分に注意を払う必要はあるだろう。

設定を変更することもできる

LINEでは情報を利用することに同意をする形となったが、そのデータを提供するか否かをオンオフをする事ができる。

設定 > プライバシー管理 > 情報の提供

▼設定画面を開く

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LINE画面の下部帯から「友だち(一覧)」を表示させ、左上にある設定(歯車) をタップする。

▼「プライバシー管理」を開く

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▼「情報の提供」を開く

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▼チェックの有無を確認する

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「情報の提供」設定にあるチェックを外していく作業で、情報の送信を止めることができる。

トークルーム情報

トーク内容を除いた操作などの情報がLINEに送信される(企業とのやり取りは除く) 。海外ではユーザーが情報を提供(自動送信) することで、よりよいサービスに向けて貢献をする事が一般的だが、日本では個人情報を発信することをあまり好まない傾向にあり戸惑う方も多い。違和感を覚える場合はチェックを外しておこう。

ウェブ追跡型広告の受信

ユーザーが利用した単語などから関心が高いと想定される商品を広告として表示させる機能。昨今のインターネット広告ではよく使われる馴染みのある手法で、ユーザー視点の広告が表示される。「どうせ表示されるなら興味のある広告がいい」と思う方はオンにしておき、「なんだか嫌だ」と思う場合にはチェックを外す。

通知メッセージ

「通知メッセージ」は、企業とLINEに登録された電話番号を照合して、番号が一致した場合に企業から配送や決済などに関する重要な通知を受信する通知が送られるサービスのことだ。

このサービスは、電話番号を利用することで本人を特定して、企業とのやり取りをする設定となっている。推測でしかないが、例えば運送会社を利用した荷物のお届けなどで、伝票に記載されている電話番号が LINEに登録している自身の電話番号と合致すれば「荷物が発送されました。お届け日のご希望はありますか。」などのLINEメッセージが企業から飛んでくるのではないかと思っている。

この機能を利用するには、予め企業のアカウントを友だち追加することが必要な場合もあり、あまり馴染みがなく 悩んでいる場合は外しておいても構わないだろう。

LINE Beacon

ラインビーコンは、Bluetooth(近距離データ通信) を利用したサービスで、お店の近くを通るとLINEに そのお店の商品やクーポン情報が届くというものだ。このチェックがオンになっていても スマホのBluetooth接続がオフになっている場合は設定が機能しない。

「サービス向上のための情報利用に関するお願い」について、よくあるご質問および詳細情報

LINEアプデで“設定が戻る”!?

LINEをアップデートしたところ、オフにした設定が全てオンに戻っていた。LINE側が狙って行った仕様なのか、それともアップデートで予期せずオンになってしまったのかは確認をする事はできなかった。

一度設定を行った物は、その設定はスマホのリセットでもしない限り元に戻ることはない。もし私のように その様な固定概念をお持ちなら取り払った方が良さそうだ。

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