地味な写真…。でもこれほどまでに頼もしい存在はない。
換気がしたいけど、庭掃除などで家をちょっと留守にしたり、2階にいる時に1階の換気をするために、窓を開けているのは防犯上怖いという方に最適なグッズがこちら。これは本当に便利。
梅雨から夏にかけての季節は、できるだけ換気をしてカビの発生やエアコン代の節約をしたいと考える方も多い。それに貢献してくてくれる事間違いなしのグッズだ。
洗濯物を部屋干ししている時や、帰宅までに 少しでも換気をして部屋の温度や湿度が上がるのを防ぎたい。そんな私達の救世主となり得る。
ホームセンターなどでよく目にする鍵は “あくまで補助”
よくホームセンターで見かけるものは、メインの鍵の“補助” として使用をする目的に作られた物(サッシと窓を圧着してロック) で、それはあくまで補助錠に過ぎず不安が残る。強い力で窓を開けようとすると、いくら圧着が強くても力負けしてしまうからだ。
窓の戸締まりしてるのに換気ができる戸じまりくん
今回私が購入した製品は、鍵の補助をする鍵ではなく、窓に元々ついている鍵を延長して使用する物になる。カラーは写真のシルバー色の他にアンバー色(ブラウン)が用意されている。
株式会社 日中製作所が製造する「安心 通気 戸じまりくん」のキャッチは、「自然通気で戸締まりできるサッシ用クレセント受金具」ということだ。
言ってる意味が分からないと思うので簡単な言葉にまとめると、「窓の鍵を延長して、窓が開いてる状態で施錠ができる鍵の受け部延長金具」というもの。
もちろん全閉時にも鍵をかけることができ、この金具を装着することで全閉を含めて3段階のロックの受け側ができることになる。
1段目は通常の全閉、2段目は約5cm開けた状態、3段目は7.5cmの開口を設けることができる。
開口部がどれくらいでロックされるのかは下の通りである。
▼1段目ロック時
約5cm開いたところでロックされ、ちょうど網戸のサッシで隠れている。小雨や多少の横殴りの雨なら網戸のサッシ部分が雨を受け止めてくれるので、安心して開けていても問題ない範囲ではないだろうか。
▼2段目ロック時
2段目のロックでは、約7.5cmの隙間を空けることができる。晴れた日の炎天下で換気するにはこれ尾くらい開けられた方が便利かもしれないが、ここまで隙間が空いた状態では施錠していても少々不安を感じるように思う。
▼通気 戸じまりくんを取り付けた状態
左端からL字→1の字→L字→1の字になっているのがお分かりいただけると思う。このL字と1の字の間にドアのロックがはまるようになる。
取り付け
取り付けはいたってシンプルで、窓のロック受け部に差し込み、取り付けた金具の裏側にある鉄板を受け部の裏までスライドをする。その鉄板と金具を共締めしているネジを硬貨かドライバーを使用して締め付けるだけとなる。
ひと工夫をすると利便性が向上
ただし この金具を使用するにあたり、一工夫をすると利便性が飛躍的に向上するので、どうせ取り付けるなら便利に使えるようにしたい。それが両面テープを使った台座作り。
従来の施錠受け部へ締め付けて取り付けるため、固定されている部分が1カ所となる。1本脚で立つと体が安定しづらいのと同じで、この金具も1カ所で固定されているだけではシッカリとは安定しない。
そこで固定金具から一番離れている部分に両面テープを貼り、ガラス面へ固定してやる必要性が出てくる。何重にも重ねて適度な厚みを確保するのが少し面倒ではあるが、汎用品と言うことを考えれば致し方ないことなのかなと…。
この両面テープに関しては、延長金具を強化する目的ではなく、施錠をする際に受け部が安定してくれることを目的としているので、それほど強度のある両面テープは必要としないが、ガラスに凹凸がある場合などは、凹凸にも取り付けができる物を使用することと、金属(正確には塗装面)とガラスという異質の物をくっつける訳なので、多用途用の両面テープをオススメしたい。
両面テープを貼り付ける場所に関しては、金具裏面の黒いクッション部分程度に収めたい。金具自体を あまりに大きく強力にガラスへ固定してしまうと、左右の窓ガラス(枠)を施錠した際に2枚のガラスが固定されてしまい、2人がかりなら持ち上げてそのまま窓を外されてしまう可能性も考えられるからだ。部分固定では、まずそうはならないとは思うが、固定しすぎるのも逆に防犯上よくないので注意が必要だ。
私が今回使用した両面テープは、3M社が製造販売をするScotch 超強力 プレミアムゴールド スーパー多用途 荒面用19mm幅(厚み1.1mm)。
金具に元々張り付いている黒いクッション部分の表面は両面がくっつきにくいため、エタノールなどで油分を処理するか、いっそのこと黒いクッションは剥がして両面テープだけで厚みを出してやるのもアリかもしれない。
もちろんガラス面の脱脂も必ず行うように心がけたい。
強度の関して
あくまで個人の意見となるが、使用されている亜鉛鋼板には相当の厚みがあり、これを外側から壊そうとしても まず無理ではないかと思うほどの強度はありそうだ。壊すには窓枠を無理矢理引っ張る事になるが、元々窓についている施錠具が壊れるか、それともこの延長金具が壊れるのか、どっちか判断しづらいくらいに思える。
注意点
全てのサッシやクレセント受金具に対応しているわけではないので、まずは1つ購入して試してみることを強くオススメする。また窓の閉まり具合によっては、通常の施錠ができない場合もあるので、複数購入する場合は必ず取り付ける窓で試してから購入したい。
この商品は錠前ではないため、外出は「戸じまりくん」を使用している窓が見える範囲の短時間外出にとどめ、完全に留守にする際は必ず全閉状態で施錠をしてから出かけるようにお願いしたい。
お値段以上
「お高いんでしょ?」と思うかもしれないが、この金具はネット通販でも300円台からの低価格商品。あまりに安価なために別途送料が発生する店舗さんが多いものの、これからの季節の不満に1,000円以下で対応できると思えば格安ではないだろうか。