Amazonは2020年7月16日、既存の家電製品を声で操作できるコンセントプラグの販売を開始した。
今回発売されたのは、既存の扇風機や照明のコンセントにかませることで、電力の通電をオンオフできるプラグとなる。
Amazon Smart Plugは、Amazonの音声アシスタントAlexaに対応しおり、対応デバイスに向けて「アレクサ、暑いね」や、「アレクサ、照明を点けて」と話しかけると、スマートプラグに接続された家電製品のオンオフが可能となっている。
Alexaは、据え置き型のEchoシリーズはもちろんのこと、Alexaを搭載したFireタブレット、Fire TV CubeやAlexaアプリをインストールしているスマートフォンからも操作を行うことができる。
そのため、Alexaアプリをインストールしたスマホを準備することが可能であれば、別途Echoを用意する必要はない。ただ、やはり据え置きで いつもその場にあるEchoを利用する方が利便性は上がるはずである。
注意したいのは、スマートプラグは物理スイッチに対応しており、電子制御のスイッチをオンオフすることはできない。
電子スイッチとは、ボタンを押してもボタン自体に変化のないスイッチである。物理スイッチで一番目にしているものは、例えば天井照明の壁面スイッチではないだろうか。一般的な壁面スイッチは、オンとオフでボタンの向きが変わるはずである。扇風機でも昔ながらのものは風量スイッチを押すと電源をオフにするまで押し込まれたままだろう。こうしたものを物理スイッチという。
また、これは最重要な内容であるが、電気用品安全法により、コーヒーメーカーや電気ケトルなどの湯沸かしや、保温機能を持つ家電製品を含む特定の電気用品へ、スマートプラグを接続して音声等で遠隔操作を行うことは禁じられている。安全面での措置である。くれぐれも注意したい。