Appleは2020年6月1日にiOSのマイナーアップデートをリリースした。その中身は、重要なセキュリティアップデートの提供とされているが、unc0verを使用した脱獄を阻止するために脆弱な部分を埋めるパッチが含まれている。
まだこれからも、しばらくは脱獄したiPhoneを楽しみたいのであれば、iOS 13.5.1へのアップデートは避けた方がよさそうだ。絶対に。
そしてここからが重要である。unc0verの最新版にはバグがあり、真逆の動作をするスイッチがあるとのことだ。unc0verを提供するPwn20wnd氏は、バグを取り除いた物をリリースする予定であり、それまでの間、一時的な回避策となるが自動ソフトウェア更新制御機能をオフにするように勧めている。
There’s a bug in the latest versions of #unc0ver that causes the jailbreak to operate with the opposite of the user preference for disabling auto updates. You should turn off that option and re-jailbreak now to prevent your device from auto-updating to 13.5.1.
— @Pwn20wnd (@Pwn20wnd)
ツイートを翻訳すると、最新バージョンの#unc0verには、自動更新を無効にするためのユーザー設定とは逆に動作するバグがあります。デバイスが iOS 13.5.1に自動更新されないようにするには、このオプションをオフにして脱獄してください。
ジェイルブレイク(脱獄) したデバイスは、自動アップデートを無効に設定したとしても、デバイスが利用可能なアップデートを検索してインストールを強要するそうである。つまり、自動アップデートを無効にするスイッチのオンとオフが逆になっているとのことだ。当面の一時的な回避策にはなるが、unc0verのアップデートが新しくリリースされるまでの間、unc0verの自動ソフトウェア更新制御機能をオフにした方がよさそうだ。
また、Pwn20wnd氏によると、脱獄したiPhoneやiPadは、脆弱性を修正したiOS 13.5.1にアップデートしないこととも伝えている。