Appleが2021年モデルとしてリリースすることが見込まれるiPadの第9世代は、薄型の軽量モデルになる可能性がある。
Macお宝鑑定団Blogは、中国のサプライヤーから入手した情報として、iPad 第9世代はiPad Air 第3世代をベースに開発が進められたと伝えた。
ベースとなったiPad Air 3は、iPad Airの3台目で、2019年モデルとして登場したデバイスである。
この3台目Airに搭載されるディスプレイは、Apple Pencilに対応した10.5インチが採用されている。ボディサイズは、縦250.6×横174.1×厚み6.1mmで、重量は456g。ごく一般的なサイズ感のiPadである。
サプライヤーの情報が正しければ、2021年モデルのiPad 9は、このiPad Air 3の厚みを0.2mm分厚くし、重量は4g重くしたものになる。
現在販売されているiPad 第8世代は、縦250.6×幅174.1×厚み7.5mmのボディサイズを有し、重量は490gである。なお、セルラーモデルは5g重い。
現行のiPad 8と、2021年モデルiPadのベースになるiPad Air 3は、縦と横のサイズが同じである。厚みは、iPad 8が7.5mm、iPad Air 3が6.1mm。
サプライヤーからの情報を元にすると、iPad 9はiPad 8よりも1.2mm厚みが薄くなり、重量は30g軽くなるようだ。
搭載されるディスプレイに関しては、iMacやiPad Airなどと同様に、フルラミネーションディスプレイが採用されるようだ。これは、ディスプレイからカバーガラスまでを一体成形とする圧着加工が施されたものである。
ディスプレイの表示は、Display P3になる見込み。P3は、Appleが策定した色空間で、色表現の標準として用いられるsRGBよりも更に25%広い色域が表示可能である。
また、このディスプレイには、True Toneの採用も見込まれており、デバイスを使用する環境光に合わせて、ディスプレイの色合いが自然に見えるように自動調整が行われる。
セキュリティ面でのロック解除には、指紋認証のTouch IDを採用することが見込まれている。
処理装置に関しては、現行のiPad 8がA12 Bionicチップを搭載していることから、もしかするとiPad 9ではiPhone 11シリーズなどと同様のA13 Bionicへバージョンアップが施される可能性もある。しかし、iPadの中でもスタンダードに位置する無印のiPadは、不満のない標準的な性能を低価格で提供することを目的としているため、もしかすると引き続きA12 Bionicが採択される可能性も否めない。