Appleが開発を中止した充電器の試作機が、コレクターの手に渡ったようだ。
公開された試作機は、Appleが問題を解決できずに頓挫したデバイス。Apple製品のコレクターであるGiulio Zompetti氏が、試作機の1つを手に入れて動画を公開した。
一般的なワイヤレス充電器は、1つの充電コイルを配置し、その上へデバイスを正確に置くことで充電が開始される。
しかし、Zompetti氏が手に入れたAirPowerとよばれるワイヤレス充電器には、計画上、複数の充電コイルが配置されており、充電が可能なポイントを柔軟にするという設計がなされている。
残念ながら発熱の問題が克服できずに開発が中断されたAirPowerは、現在製品として登場はしていない。しかし、BloombergのMark Gurman氏によると、同様の充電システムをAppleは検討に入ったとも伝えている。
Zompetti氏が公開した試作機の使用動画では、Appleが実現したかった製品の使用感を確認することが可能。
このAirPowerの開発は、2019年3月に開発が中止となっている。本来であれば、2018年の発売を目指して開発が進められていたプロジェクトである。Gurman氏が伝えた未来のAirPowerは、この試作機とはまったく別の形、あるいは形がない製品として登場するのかもしれない。
開発中止のAirPowerプロトタイプか 芸術のように緻密な設計
Appleが一度は開発を断念したAirPowerのプロトタイプと思われる代物が、中国のデジタルデバイスを多く取り扱うIOテクノロジーによって分解された。 IOテクノロジーは、中国の動画共有サイトbilibiliに多くの動画を上げており、今回...
AirPower pic.twitter.com/bv8gi0NiiL
— Giulio Zompetti (@1nsane_dev)