インテル、インテル製から自社製に切替中のMacを広告に起用「Appleを宣伝してしまう」


インテル、インテル製から自社製に切替中のMacを広告に起用「Appleを宣伝してしまう」

Appleは、Macの処理装置をIntel製のCPUから自社製のAppleシリコンへ切り替えている段階だが、懐が大きいIntelは、自社の宣伝にAppleのMacBookを起用した。

うっかりミスなのか、それともなんらかの魂胆があるのかについては不明だが、高解像度のイメージ写真には、Macの存在がバッチリ写っている。

キャッチコピーに「薄くて軽いノートPCに搭載、世界最高のプロセッサ」の文言を掲げたIntelの広告は、Redditに表示されて、Twitterで共有されたものである。

Intelは、この広告で、Core i7-1185G7というIntel製の処理装置を宣伝しているようだ。

広告に起用されたイメージ写真は、商業用の写真を提供するGetty Imagesから選ばれた画像である。なお、写真に写るMacは、Intel製のCPUを搭載したモデルである。その理由は、M1 Macの右側面にはUSB-Cポートが設けられていないため、必然的にIntel製のCPUを搭載モデルと判断できる。

2020年に、AppleがAppleシリコンのM1チップを搭載したMacを発表して以来、IntelはAppleシリコンよりもIntelが優れていることを伝え続けている。

日本では、あまり馴染みのないマーケティング戦略であるが、IntelはAppleシリコンとの比較行い、あの手この手でIntelを優位に見せようとしている段階にある。

この時期に、IntelがMacの写真を広告に起用した狙いは、もしかすると、Intelが持つ思惑を遠回しに見せているのかもしれない。IntelのCEOであるPat Gelsinger氏は、AppleシリコンをIntelで製造したいと考えを示しており、Appleというクライアントに些少でも歩み寄りたいと、望みを遠回しに表現しているのかもしれない。

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