Macを動かすシステムの心臓部分であるmacOS。この最新版Big Surには、インストール時に大きなバグを抱えていた。
この致命的な欠陥ともいえる内容は、macOSのインストーラーに欠落した機能で、インストール先の記憶容量に対して空き容量の確認を怠るというもの。
この機能の欠落による不具合は、空き容量が足りないストレージに対してもインストールが続行される点で、最悪の場合、Mac内のデータを救出することができなくなっていた。
この度、Appleは、この部分の修正を行い、空き容量の確認機能と、空きが足りないMacに対しては、それを通知する機能を追加した。非常に当たり前と思える機能の欠落が復帰し、“普通” に戻ったわけである。
Mr. Macintoshによると、Appleは現在の最新OSであるmacOS Big Sur 11.2.1のインストーラー部分を更新し、空き容量の確認機能が追加されたことを確認したと伝えている。新しくリリースされたビルドは、20D75。この更新は、これまでに11.2.1をインストールしたことのないMacが対象となる。
macOS Big Surをインストールする際に必要な空き容量は、macOS Sierra以降からアップグレードする場合、35.5GBが必要となる。それよりも以前のmacOSからアップグレードを試みる場合は44.5GB。なお、このサイズに、フルインストーラー(13GB) の容量は含まれていない。
ストレージの容量に、小振りな128GBや256GBを持つMacも多く、インストール時は空き容量の確保を求められる場合も多いように思う。新しくリリースされたインストーラーには、空き容量の確認を行う機能が追加されているが、空き容量の確保はユーザー自身が自力で行う必要があるため、二度手間を踏まないためにも予め容量の確認をお奨めしたい。
Macの空き容量を確認するには、画面左上のリンゴマークをクリックし、「このMacについて」を開く。そして、表示された画面の上帯から「ストレージ」を選び、空き容量の確認を行う。「利用可能」と書かれた部分が空き容量である。