Photo: porsche.com
Appleは、ポルシェの開発責任者をヘッドハントした。
ターゲットとなった人物は、Manfred Harrer博士 (48) 。長年ポルシェでシャシーの開発に携わった責任者で、SUVのカイエンはHarrer博士が主導して成功を収めたものとなる。
ポルシェが収まるフォルクワーゲングループ内においても指折りの存在として知られる最高のエンジニアが、Appleの電気自動車を開発するために参加したのである。
Business Insiderによると、Harrer博士は、昨年末に長年の同僚に理由を明かさず、ポルシェを離れたそうだ。
しかし、LinkedInのプロフィール上は、現在もポルシェに在籍している旨が記載されている。もしかすると、Appleが公表を待つようにと促しているのかもしれない。LinkedInとは、日本ではあまり浸透していないが、世界最大級のビジネスSNSである。
Appleは、電気自動車の計画を進めるために、ヒュンダイと共同開発を行う契約を締結しようとしている。
新たにApple製品として登場する電気自動車には、ヒュンダイが新たに発表したE-GMPプラットフォームが採用される見込みである。このプラットフォームの特徴は、テスラのモデルSと同様に、腹下へバッテリーを搭載した構造で、最大2モーターを搭載して駆動する。
停止状態から100km/hまでの加速が3.5秒未満というハイパフォーマンスを備えたプラットフォームは、上部に構築される乗員スペースなどの問題を克服する必要があり、ここで登場したHarrer博士の存在は必然となる。
Appleは、最高のデバイスを提供するメーカーとして世界に認められており、電気自動車に関しても手抜かりが許されない可能性がある。
Apple Carがどのような味付けを持つ自動車なのか、現段階で、それらはAppleにしか知る由もないことだが、環境問題に関心のあるAppleからすれば、基本となるシャシーフレームの設計を完璧なものにすることで得られる軽量化や剛性の確保は、電費や安全性の確保を考えると必須だろう。