Appleは、日本時間の2020年9月16日AM2:00に発表イベントで、新しいiPadとiPad Airを発表した。
発売は、iPadが9月18日からで、iPad Airが10月の発売を予定している。価格は、iPadが34,800円(税別)から、iPad Airが62,800円(税別) からとなる。
今回のiPadの発表はものすごく強弱の激しいものであった。その理由は、iPadがマイナーアップデートで、それとは打って変わってiPad Airが全面を一新したフルモデルチェンジとなったからである。
iPad 8
第8世代となるiPadの変更点は、既存の部位をバージョンアップさせたものとなる。性能を左右する処理装置にはA12 Bionicチップが搭載され、従来のものよりも約40%高速化されている。
余裕を持たせたパワーはグラフィックスのパフォーマンスにも及んでおり、トータルパフォーマンスの強化が図られている。
iPad Air 4
第4世代となるiPad Airは、見た目も含めてフルモデルチェンジが行われており、iPad Proのようなフラットエッジの外観を手に入れている。
カラーは、新色に爽やかなグリーンとブルーを追加し全5色で、ディスプレイやレンズ以外の外装部分は光沢のある同色でまとめられている。
性能を左右する処理装置は、最新のA14チップが採用されており、従来のA13と比べて2倍の処理速度を誇る。この処理速度により、グラフィックス性能が格段に上がることや、これまでできなかった処理が可能となり、システム全体のパフォーマンスが上がるようだ。
ディスプレイにはLiquid Retinaディスプレイが採用され、10.9インチの画面は2360×1640の解像度でP3ワイドカラーに対応している。P3ワイドカラーは広色域の標準となるsRGBよりも25%広い色域が表現できるもので、繊細な赤の表現が美しいと言われている。
セキュリティは情報通り、顔認証のFace IDが搭載されておらず、指紋認証のTouch IDが採用されている。しかし、従来のTouch IDとは異なる。このiPad Airは全面ディスプレイを採用しておりホームボタンを有さない。そのため、指紋認証に用いるボタンがホームボタンではなく、電源ボタンに内蔵されているのが特徴となる。
ポートは、LightningからUSB-Cへの変更され、データの転送速度は最大10倍も高速化されると伝えている。
背面に構えるカメラは、iPad Proと同じ12メガピクセルのものが採用されており、4K60フレームの動画や240フレームのスローモーションにも対応している。
発表前の情報では、コストを抑えることも課題の1つだという情報もあったが、ステレオスピーカーの採用など、要所要所には必要とされる改善が施されており、Airの名に恥じない、バランスの取れた仕上がりに好感が持てるデバイスである。