Appleは、デベロッパー向けのサポートページを更新し、iOSおよびiPadOSの使用状況を公開した。iPhoneに採用されるiOSと、iPadに採用されるiPadOSの統計情報を見比べていると、ある興味深い差に気がついた。
この統計によると、現在世界中に流通しているiPhoneがiOS 13を使用している割合は81%で、概ねだいたいのiPhoneユーザーが最新のiOS 13を利用していることが見てとれる。
過去4年以内に発売されたiPhoneの統計では、iOS 13の使用率は92%にものぼることがわかる。
対して、iPadの数値である。過去4年以内に発売されたデバイスに関しては、iPhoneのそれと大差のない93%となっており、最新のOSへ意欲的に更新しているユーザーが多きことが覗えた。しかし、iPad全体の最新版使用率を確認すると、iOS 13の使用率は73%となり、iPhoneの81%に比べて約10%も低い浸透率となっている。
これは、iPadを使用するユーザーが、iPhoneよりも長く同じデバイスを使用している結果を示している。旧くなったデバイスでは、最新のOSに耐えうる性能が見込めないため、Appleではリリースされてから一定期間経った旧デバイスに最新OSのダウンロードを制限している。なお、この制限は最新のOSへのアップデートであって、セキュリティに関するアップデートは必要に応じて提供されている。
一般的な使い方では、iPhoneよりもiPadの方が使用時間が少なく、定期的なスパンで買い換えるには値しないと考える人が多いのかもしれない。