Windows機やMacに関わらず、パソコンを便利に使うために設けられた組み合わせキー(ショートカットキー) で、とある現象が報告されて世間を騒がせている。
それが多用するユーザーも多い「Control+Z」の組み合わせだ。このショートカットキーは、本来「(操作を) 1つ前に戻す」動作をさせる役割を与えられているのだが、使用箇所を間違えるとファイルが完全に削除されてしまう動作をしてしまうようだと“ねとらぼ” が報じている。
次の手順は気をつけよう。
- ファイルの複製(コピー) を作成
- コピーしたファイルを編集し上書き保存
- 2つのファイルが見えるフォルダへ戻り「Control+Z」を押す
上記の操作を行うことで1つのファイルが完全に消えてしまうそうだ。
通常、ファイルを捨てる場合は いったんゴミ箱に入り、ゴミ箱の中身を完全に削除する操作を行うのが一般的だが、ゴミ箱にも入らずに“完全消去” される。複製を消去してしまう動作でWindows10は「削除をしても構わないか」を伺うダイヤログボックスも表示されない。
その複製したファイルを元に戻す手段は存在し、今行った動作を1つ無かった事にするショートカットキー「Control+Y」を押すことで、元あった場所に複製されたファイルは戻る。ただし、タチの悪いことに編集した内容は復元されないようだ。
コントロールキーもZキーも左端に配置されているがゆえに、押したつもりがなくとも書類の重みなどで押してしまうことも考えられる。ファイルの複製と編集が多いユーザーは十分な注意が必要だ。
なお、MacではControl+Zと同じ動作は可能だったが、複製をした後に編集をした物が消えてしまう現象は確認できなかった。
また、Windowsで、ゴミ箱に入れずに直接完全消去を行うショートカットも存在する。それが「Shift+Delete」だ。ゴミ箱にファイルがどんどん貯まり、その都度消すのは面倒だと考えるユーザーはこのショートカットを覚えておこう。
ただし、一度消してしまったファイルは、基本的に元に戻すことができないので、多用することは避けたいショートカットの1つということも覚えておいてもらいたい。
ショートカットは使い方を覚えれば操作が簡略化でき、作業をより高速化にできる場合もある。使えるに越したことはないので、この機会に色々なショートカットキーの操作を覚えてみてはいかがだろうか。
代表的なショートカットキー
- Control+Z
1つ前に戻る - Control+Y
操作を1つ取り消す - Control+C
コピー - Control+V
貼り付け - Control+F
検索 - Control+H
置換 - Control+P
印刷 - Control+A
全選択 - Control+S
上書き保存または保存
上記9つのショートカットは仕事でも多用することの多いキーとなる。紹介したショートカットキーのControl部分をCommandにすることで、Macでも同じショートカットキーが使用できる。
とくにMacの場合は、マウス操作をしていてもショートカットを使用する方が早く感じる場面が多くある。この機会に最小限のショートカットは暗記しておくといいかもしれない。
Macの場合、Command+W(ウインドウを閉じる)、Command+Q(Appを終了する)、Command+M(最小化してDockへ収納する)は必ず便利に思えるキーだろう。