保安基準の改正で“はみ出しタイヤ”の「車検が通る」ようになるらしい!(平成29年6月22日以降に新車登録した物に限る?)

1

Twitterで話題となっている画像がある。それが、「自動車技術総合機構からのお知らせ」と書かれた掲示物。

その内容というのが、回転部分の突出禁止規制 および排気管の開口方向規定の改定について。今まではみ出しては行けなかったもの(ハミタイ)がOKになり、排気ガスを出すマフラーがどこから出ていようともOKになるというものだ。ただし、しっかりと保安基準の細目は設けられている。

【記事内容一部訂正】記載の図面に誤りがあり、正しい物と差し替えました。ご迷惑をおかけしました。2017年6月23日13:30までにSNSなどで拡散してくださいました方々には大変お手数をおかけしますが、再度周りの方へお声掛けいただければ幸いです。(修正内容は最下部に記載)

このたび、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示(平成14年国土交通省告示第619号)の一部が改正され、

  1. 回転部分の突出禁止規定の見直し
  2. 排気管の開口方向要件の廃止

が行われました。
これらについては、平成29年6月22日以降、自動車の制作された日を問わず適用されますのでお知らせします。

 

1の部分の検査コースでの取り扱いは次の通り。

回転部分の突出禁止規定

1
Via 出張車検.com

自動車が直進姿勢を取った場合において、車軸中心を含む鉛直面と車軸中心を通りそれぞれ前方30度及び後方50度に交わる2平面により挟まれる走行装置の回転部分(タイヤ、ホイール・ステップ、ホイールキャップ等)は当該部分の直上の車体(フェンダー等)より車両の外側方向に突出していないこと。
この場合において、専ら乗用の用に供する自動車(乗車定員10人以上の自動車、二輪自動車、三輪自動車、カタピラ及びそりを有する軽自動車並びに被牽引自動車を除く。)であって、車軸中心を含む鉛直面と車軸中心を通りそれぞれ前方30度及び後方50度に交わる2平面により挟まれる範囲の最外側がタイヤとなる部分については、外側方向への突出量が10mm未満の場合には「外側方向に突出していないもの」とみなす。 

つまりどういうことなのか

スクリーンショット 2017 06 22 23 49 43

今までの規定では、タイヤフェンダーにタイヤ上部の前方30度、後方50度は収まっていないと車検には通らず整備不良となっていたが、一般常識的に考えられる乗用車に、ホイール適正サイズのタイヤを履かせたら、10mm未満のはみ出しは「はみ出していないことと認識する」ということになる。

タイヤよりホイールが突出している引っ張りタイヤはNG。ホイールよりも肉厚で外にタイヤが飛び出している「むっちりタイヤ(扁平も含む)」なら10mmは許してやろうということだ。

上手い解釈をすると、ホイールよりタイヤが厚みがあり、上部からホイールが見れなければ、ホイールもろとも10mm外に突出していても構わない。ということになるのかもしれない。

10mmというのは、最上部ではなく、前30度、後ろ50度の範囲から10mmということになるので、マルチリンクやダブルウィッシュボーンなどのサスペンション構造を持つ自動車は、自ずとハの字になる傾向があるため、はみ出しOKだとしても角度の問題に注意が必要である。

この道路運送車両の保安基準の改正はなぜ

では、今頃になって何のためにこのような改正がされたのかをよく考えてみると、これは日本車を意識したものではなく、主にアメリカからの輸入車に関する措置ではないかと思う。

スクリーンショット 2017 06 22 23 54 32

GMやシボレーといったアメリカ車の中には、大排気量エンジンを搭載したピックアップトラックが存在し、それらのタイヤは少なからず飛び出している車両も存在する。その車両を日本で販売するのにネックとなる「日本仕様」への改造負担を軽減する目的で導入されたのではないだろうか。

現にマフラーはどこから出ていてもOKですよ。という内容に関しては、外国車は右側走行のためトラックなら左側へ向けてマフラーの排気が流れるようになっている。日本では左側通行のため、排気管の開口方向は後方もしくは右と定められていた。それを考えるとピックアップトラックを売りたくて売りたくて仕方がないアメリカに後ろから手を回されたとしか思えないのである。
「平成29年6月22日以降」に“製造された日を問わず” 適用されるというのも 新車として日本に登録された日が6月22日以降なら…ということから つまりそういうことだろう。

誤解を招いてしまうので追記をするが、製造された日を問わないと言うことは、現在所有の乗用車や これから購入する未使用車と中古車にもこの改正が適応されると解釈できる。 

スクリーンショット 2017 06 22 23 41 48

日本車も世界戦略車と言われる車両に配慮したことになる。例えば最近よく見かけるマツダ CX3の後輪フェンダー部分を見たことがあるだろうか。

スクリーンショット 2017 06 22 23 41 482

無意味に思われるイボが突起している。これはデザイン上、車体からタイヤがはみ出る可能性を考え、日本での運行に際し、保安基準を護るために設けられた物(だと思っている)なので、アメリカ車だけの優遇というわけでもなさそうだ。

しかしツライチ(フェンダーとタイヤが上から見ると面を揃えていること。自分の考えるツライチは、もうタイヤ外に出てるハミタイ。)にしても車検に通る可能性が出てくる車両あると思うと、デザイン面に柔軟性が出てくるので 今後のカスタム業界にも新しい案が生まれることが期待できて楽しみだ。

https://www.naltec.go.jp/topics/fkoifn0000004i2j-att/fkoifn0000004i3n.pdf

 

訂正内容

実写ホイールの写る画像を図面の物に差し替えをいたしました。誤った内容を記載し、大変ご迷惑をおかけいたしました。

via表示は省かせていただきます。ご理解くださいますようお願い申し上げます。

スポンサーリンク
みんなにシェアする
SNSフォローボタン

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク